ロコが大熱狂!朝5時から行列ができるシャーベット店「アサトファミリーショップ」
2020/02/25
昨年からロコたちの間で「人気で朝5時からお客が並ぶんだって!」と噂になっているシャーベット屋さん「Asato Family Shop」。本当に5時から並んでいるのか?なぜそこまで人気なのかを調査しました!
営業は毎週日曜日のみ!「Asato Family Shop」
アサト・ファミリー・ショップは、ワイキキから車で約20分、美味しいレストランやカフェが多いダウンタウン(チャイナタウン)のエリアにあります。実は、ここ現在は日曜日しか営業をしていません。
2018年12月末にこちらへ移転し、グランドオープンしたのが2019年の2月。その前は違う場所に商業用キッチンを借り、事前予約した人のみに販売をしていました。その頃から、味の評判が口こみで広がり、さらにInstagramでファンを増やしていきました。そして、週1で商業施設の一角の駐車場にテントを建てて、数量限定で直売も開始。 すると、毎回アサトのシャーベットを求めて長蛇の列。こうして徐々に 認知度も広がり、満を持して現在の実店舗オープンとなったのです。
沖縄系移民のAsatoさん一家
こちらが店を経営するAsato さん一家。 沖縄系移民のファミリーです。
一番右端のニールさんが、このシャーベットの生みの親であり、オーナーです。 ご両親(左端:父ネイサンさん、手前:母コリーンさん)もレストランを経営していたことから、ご自身も自然とレストラン業界へ進み、ハワイの有名店で働き経験を積みました。その傍ら、美味しいアイスクリームやシャーベット作りの研究をしていたそう。
自分が子供の頃マウイ島に住むアンティの家に遊びに行った時に、よく食べていたアイスクリーム屋さん「Tasaka Guri-Guri」(100年以上続く、ハワイの誰もが知っている有名店)がインスピレーションの源。
その通りに、ロコたちの間では「まるでGuri-Guriみたい!」と評判になっています。
一体どんなシャーベットなの?
写真は、店頭のカウンターに置いてあるキャンディーのジャー。
実は、このキャンディーこそが、アサトのシャーベットのフレーバーになります。
アジア文化が色濃いハワイでは、中国移民たちが持ち込み、ローカルスタイルに変遷したCrack Seed Store(クラック シード ストア)という駄菓子屋があります。 ロコたちは、特に子どもの頃クラック・シード・ストアでお菓子を買う風習があります。アサトのシャーベットは、そのクラック・シード・ストアで売っている駄菓子を溶かして、シャーベットにして作っているのです。 つまりロコたちからすると「懐かしい味」がシャーベットになったので、それが爆発的人気を引き起こしたのです。
箱(1pint)売りのみ
アサトのシャーベットは箱(1pint = 473ml)売りのみになります。値段は、一箱$6.99です。
その場で食べられるカップやコーンでの販売は一切していません。
毎週6種類 + スペシャルフレーバー
ストロベリー、パイナップル、グリーンリバー味は常時あるフレーバーで、他に週替わりのメニューが3種類。合計6種類が毎週販売されます。 予約販売は、その6種類のまとめ買いになります。
さらに、1種類その日限定のスペシャル味があり、そちらも数量限定で、店頭販売のみの早い者勝ちになります。
平日はシャーベット作りに専念
現在の店に移転オープンした当初は、水曜日と日曜日の週2日の営業でしたが、現在は日曜日のみ。
今後もしばらくは週1のみを予定しいるそう。
既存の設備だと、作れる数量に限界があり、また、水曜日も販売するとシャーベットの固まり具合が十分でないこともあって、日曜日のみに切り替えたそうです。
予約販売で、事前に数も把握でき(毎回予約販売もSOLD OUT)、プラス、当日販売できる数を作るので、毎週1,000〜1,500個分作っているそうです。
営業日に行ってみると・・
実際に営業日にあたる日曜日に行ってみると、10時オープンのところ、8時45分頃に到着した時点ですでのこの長蛇の列。椅子や日傘を持参して、座って待つ人たちもたくさんいました。
最前列の客に直撃インタビュー
そして、この日列の最前列にた客のショーンさん。
「何時から並んだのですか?」と尋ねたら、「5時から並んでます」という返答が。
本当に噂通り、朝5時から並ぶ人がいることが証明されました!
もう何度となくこの店に来ている常連客のショーンさん。「この日にしか販売しないスペシャル味が欲しい時に来るんです。スペシャル味は毎回即完売してしまうから、絶対手に入れるために、朝5時から並ぶんです」とおしゃってました。
ショーンさんのように「その日限定のスペシャル味」が絶対欲しい方が、このように早朝から並びます。
ちなみに、この日のスペシャル味は、チャイニーズニュイヤーにちなんだ”Lucky Candy”という飴(キャンディージャーの写真にある赤い袋の飴)の味のシャーベットでした。
待ち時間は試食タイム
開店前に、ニールさんの娘さんミラちゃん(5歳)が、サンプルを配ります。
早朝から並んでくれるお客さんたちに、食べながら待ってもらおうという配慮。こんなお客への心遣いもAsato ファンの心を掴んではなさない要因です。
いざオープン!
いざ開店したら、どんどんと列は動いていきますので、購入するには時間はさほどかかりません。
また、もしスペシャル味にこだわらず、どの味のシャーベットでも手に入れば良いとあれば、12時以降にいくとほとんど列はないのでお薦めですよ!
子どもに手伝わせるのもAsato Familyの伝統
ニールさんのお子さんたちも、店の手伝いをしっかりしています。これはAsato家ならではの子育て法。ニールさん自身が、両親のレストランを子どもの時に手伝ってきたこともあり、自分の子どもにも手伝わせることで学びと成長があると信じています。
会計を任されている長男のブレイデンくんは、まだ11歳とは思えない貫禄で、手際よくこなしています。
「この子が、家族で一番有能なキャッシャーよ!」と祖母にあたるコリーンさんが誇らしげに言い、それにスタッフ全員が頷いていました。
妹のミラちゃんも、サンプル配りだけでなく、お子様向けのプレゼントを渡す仕事を任されています。ミラちゃんに「パパやママのお仕事手伝うの好き?」と聞いたら、はにかんだ笑顔で「うん」と頷いていました。
口コミとInstagramだけで大人気となった店。ロコがなぜここまで熱狂するのか?それは単に「美味しい」だけのシャーベットだけでなく、子どもの頃に食べた「慣れ親しんだ味」だからなんですね。
同じアメリカでも、アメリカ本土にはないクラックシードの文化。本土ではせいぜいチャイナタウンで見かけるか、チャイニーズ系の人にしかわからないお菓子と言われています。 つまり、これはハワイだから生まれたものであり、ハワイオンリーのシャーベットとも言えます。ロコが愛する味を知りたい方は是非お試しあれ!
営業時間: 日曜日 10:00〜14:00 のみ。