日本初上陸委員会

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世界の絶品グルメを発掘し、
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特別な時に訪れたい高級インド料理店 KUTIR(クティール)

2019/11/17

KUTIR(クティール)

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コスモポリタンなロンドンには、たくさんのエスニック料理のお店が存在します。

中でも、歴史上イギリスの植民地だった各国のお料理は、数も豊富ですし、味も本格的。

イギリスでの外国料理店は、おそらくインド料理が最も古いものの一つではないかと思います。

 

残念なことに、本来本格的だったところも、人気がなくなると、集客のための模索が始まります。

アングロサイズといって、英国人の好みに合わせてしまい、お料理のアイデンティティーを失ってしまったお店も多く存在します。

お店の数が増えると、値段の競争になって、結果クオリティーが落ちてしまうのはロンドンに限ったことではありません。

ロンドンのインド料理店は、庶民的なお店と高級店とに真二つに分かれます。

日本からのお客様は、何かを選ぶ際に、ちょうど真ん中くらいもの、と仰るケースが多いです。

でも、レストランで中間タイプのものは、それほど安くもないのに、おいしくもないということでおすすめできません。

インド料理や中華料理は、割り切って場末の安い店に行くか、味や雰囲気が保証されている高級店のどちらかに行くべきです。

 

前回のスプリングでも触れたように、高級店であっても、ランチタイムのセットメニューを利用すると、ある程度予算を抑えることができます。

 

さて、今日ご紹介するのは、高級住宅地チェルシーにある「クティール」

クティールは2018年の晩秋にオープンしました。

以前もインド料理のお店が入っていましたが、その時は看板が出ていなかったのでお店にたどり着けなかった人も多かったそうです。

クティールはちゃんと看板がありますが、ドアは閉まっています。

呼び鈴を押して中から開けてもらう仕組みなんです。

ドアの左手にある、ベルを押しているところ。

なんだかお友達のお家に来たみたいです。

一歩足を踏み入れると、店内は一般住宅を改装してレストランにしたというのが感じられる、こじんまりしていて、落ち着いた趣味のいい空間になっています。

窓から見える外の景色はこんな感じです。

席に着くとカクテルのメニューが出てきて、何を飲むか聞かれます。

食前酒を飲みながらメニューを吟味するのなら、ジントニック?

インド料理にはビールを注文する人も多いのですが、私は軽めの赤ワインをおすすめします。

このワインはギャメイ種のブドウで造られていて、暑い日には少し冷やして飲んでもおいしい。

クティールのセットメニューは、ランチタイムと早めの夕食に適応されます。

前菜5種類、メイン5種類、デザート2種類の中からひとつづつ選ぶ仕組みで、ダールというレント豆のカレーと、パンかライスがついています。

量も多くないし、一人で食事といった時にも大変便利。

 

内容は季節によって変わるそうです。

今日紹介するのは2019年の11月訪問時のセットから。

 

こちらはソフトシェルクラブとひよこ豆(Soft Shell Crab ~ Chickpea Tellicherry pepper, garlic, mustard)

サクッとした歯触りのソフトシェルクラブと、まったりしたひよこ豆のコンビネーションがおいしい一皿でした。

ソフトシェルクラブはロンドンでは高級素材なので、セットメニューの選択にあって少し驚きました。

 

こちらはタンドリチキンとレント豆(Chicken ~ Lentil Tandoori chop, salad, garlic pickle)

タンドリチキンはインド料理では定番なので、日本でもおなじみなんじゃないかと思います。

スパイシーなチキンはジューシーに仕上がっていて、レント豆との相性も抜群です。

骨の部分はこんな風に食べるとおいしい!

 

前菜が下げられた後、メインコースが運ばれてきました。

 

晩秋の味覚、鹿肉のカレー(Venison ~ Green Peppercorn Slow cooked, fennel, yoghurt)です。

クリーミーで、それでいてグリーンペッパーの爽やかな辛さがアクセントになって、上品に仕上がっています。

こちらはチキンのカレー(Chicken Tikka ~ Masala Fenugreek, tomato, Kashmiri chilli)。

ジューシーなチキンとトマトの酸味と甘み、スパイスのふくよかさとチリの辛さ、それが一つにまとまって、リピートしたくなる味、量もちょうどよかったです。

 

こちらはセットメニューについてくるダール(レント豆のカレー)

そしてバスマティ米のごはん。

これにタンドリオーブンで焼いたパンがセットに含まれます。

ひとりの場合はパンかライスかを選びます。今回はふたりなので両方持ってきてもらいました。

少しずつお皿に盛ったらこんな風です。

 

さて、デザートはチョコレートケーキ(Chocolate ~ Banana Valrhona chocolate, chilli, crisp)を選びました。

これが絶品。

絶対に食べたほうがいいです(笑)

私は甘いものが苦手なんですが、このチョコレートケーキは問題なく完食しました。

濃厚な舌触りで、インド料理のお店というよりは、フランス料理のお店にいると錯覚するようなお味です。

コーヒーを頼むとマカロンも出てきました。

高級店では食後にまったりコーヒーを飲みながら寛ぐ時間も楽しめます。

そして、お手洗いも大変きれいです。

クティールでも、期待を裏切らない空間。

この日はセットメニューにしたので食べませんでしたが、アラカルトで注文するなら羊の足の煮込みカレー(Lamb Shank ~ Purple Potato Roganjosh sauce, stone moss, chokha)もおすすめです。

何を飲むかで大きく変わってきますが、ご予算はセットメニューだと二人で100ポンドちょっと、アラカルトだと160ポンドくらいからです。

味も雰囲気もサービスも十分満足できるお店。

ちょっと時別な機会に訪れたいレストランです。

最寄りの地下鉄駅は、ディストリクト線/サークル線のスローン・スクエア駅。

駅からは徒歩3分程度です。

Writer

バートリーみき

バートリーみき

イギリス、ロンドン郊外のリッチモンドに住んで、20年以上がたちました。
英国のライセンス観光ガイドとして、日本からお越しのお客様に、
イギリスの美しい場所や、ロンドンの美味しいレストランをご案内する毎日です。
ロンドンはコスモポリタンな街で、世界のあらゆるものが楽しめます。
レストランのジャンルもバラエティーに富んでいます。
ブログ「パブの肴」で、観光情報やグルメ情報、また英国での生活などを紹介しています。
ロンドンにお越しの際は、どうぞご連絡くださいね。

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