ロンドンに中華料理のお店は数あれど、私が行きたいのは2軒だけ
2020/03/27
大胆なタイトルですが、事実です。
お付き合いもあるので、他のお店に全く行かないわけではないですが、選択権が私にあるのなら、第一候補はここ。
もうひとつは、また機会があればご紹介したいと思います。
オーナーシェフのアンドリューがこのお店を開けたのは8年ほど前。
もとは、彼のお父さんがここで「Kym’s」というレストランを営んでいましたが、彼が亡くなった後、アンドリューがお店を新しくすると聞いて、オープン後すぐにどんな風だか見に行きました。
お父さんのアルバートと夫が知り合いだったので、アンドリューの存在は昔から知っていましたが、家業は継がないという認識だったので、正直ちょっと驚きました。
新しいお店は以前の面影は全くなく、ガラス張りの店内やオープンキッチンで実際よりもずいぶん広く感じました。
今は地下も使っていますが、オープン当時は1階のみ。 20人も入ればいっぱいというサイズでした。
ここで出されるお料理は、いずれも溢れる風味と盛り付けの面白さで、すぐに何人もの知り合いに勧めたのを覚えています。
ミシェランの星をとって、セレブシェフになった現在も、腕を振るうアンドリュー(一番右)をオープンキッチンで見ることができます。
彼が創り出すお料理は、繊細さと遊び心が交じりあって、次から次へと永遠に食べ続けたいという欲求にとらわれてしまいます。
大皿に盛られた中華料理を想像していると、びっくりするかもしれません。
例えばこちらはクラゲのサラダ。いろんな歯触りが楽しめる一皿で、食欲を引き立ててくれます。
ゴマがまぶされたおつまみは、軽くて今まで味わったことが無い食感です。 中はフォアグラが入っています。
A Wong は飲茶がとてもおいしくて、しかもひとつから注文できます。 なので何人で行っても困らない。 中身が3つとか4つって決まっていると、半端に余ったり足りなかったりしますよね。
小籠包は絶対に注文してほしいものの一つ。 皮はごく薄くて、頬張るとうまみがたっぷりのスープが溢れます。
飲茶の定番、腸粉も一工夫。 中にカリカリの湯葉が入っていて食感が楽しめる。
左はウズラの卵のコロッケ、右は貝柱が入っています。 共に一口でお終いなのが残念。
こちらはフォアグラとハムのサラダ。 とりあえず組み合わせが新鮮。
こちらは北京ダックの皮。 シナモンシュガーが添えられています。
クリスピーダックも、天ぷらのように出されると全く違うお料理として楽しめます。
こちらは箸休めに。 チーズを焼いたものです。 中華料理でチーズ? ってびっくりするかもしれませんが、中国は広くて、チーズをたくさん食べる地域もあるそうです。 こんな風に一つの地域にとらわれずに、いろんな場所の要素を取り交ぜてお食事が楽しめるのも、ここの特徴のひとつです。
さあ、そろそろメインの時間です。
これなんかイタリア料理で出てきそうでしょう? パスタですからね。 ガーリックが効いていて、モチっとしておいしい。 刀削麵といって、中国料理のひとつだそうです。
こちらも一押し。 さやえんどうのフリッターでごく軽く仕上がっています。
こちらはちょっと変わってバーガーです。 え、どこが?ってかんじでしょう?
一口サイズの蒸しパンが一緒に来ますから、これに挟んでいただきます。
挟んだらこんな感じ。
もうお腹いっぱいなんだけど、最後の〆はカスタードのお菓子。
小さなお店なので、予約は早めをお勧めします。
1階と地階がありますが、カップルやグループなら地下のほうが落ち着けます。
私は1階でキッチンの忙しい様子を見ながらお食事を楽しむのが好き。
小さなカウンターがあって一人ならカウンターに陣取るのもあり。
ロンドンに来たら、ぜひ足を運んでみてください。